そろそろ本気で終わりが見えてきたので少しでも繋がりを大切にしようと願う性騎士のブログです!
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シバイが蜀に向けて五路の軍を進めたが、その内容は、

1、侠族に金銀を山のように送り、漢中に攻め入らせる

2、蜀を裏切ってきたモウタツを中心に1万の兵を持って漢中を側面から突く

3、同盟の続いている江南から10万の兵を持って白帝城・永安より攻め入らせる

4、南蛮に金銀を山のように送り、成都の南から攻め入らせる

5、魏の大将軍、ソウシンを中心に20万の兵を持って漢中より攻める

というものであった。

もちろん、内容は伏せていたが、コウメイにはすぐに情報は入ってきていた。

また、これを聞いたリュウゼン(リュウビの長子)は慌て、コウメイを呼んだが、会議にすら

参加せず自宅の池を眺めていた。

いくら呼んでも出てこないので、リュウゼンが自ら側近と共にコウメイの家に押し入った。

「おい!丞相!何をしているのだ!」

「・・・水を眺めておりました」

「そんな事でシバイの作戦を防げるのか!!」

「・・・・・分かりません」

「分からんで済むと思っているのか!!!蜀がどうなってもワシは知らんぞ!!」

と、リュウゼンは足音を立てて出て行った。

それに側近も付いていたが、一人だけ残り、コウメイに会釈をしていた。

荊州以来の文官、トウシである。

「おお、トウシ殿!灯台元暗しとはこの事だ!」

「はは・・・大げさですな・・・」

「そなたには、辛い仕事を突きつけてしまっているな・・・」

「いえ、これも先帝(リュウビ)を思えばこそです」

「そう言ってくれるとありがたい」

「今回の・・・・・・」

「あぁ。もう既に五路の対策は打ってある。だが、読めぬ所もあり迷っていた」

「そうでしたか」

「どちらにしろ、陛下があの様子では何も聞き入れてくれぬであろう」

「そうでしょう・・・」

「私の五路の対策はお主に聞かせる。後で陛下が落ち着いている時にでも伝えてくれ」

「はい」

「まず、1つ目。侠族に漢中を攻め入らせる・・・これは完全にシバイの読み違いだ。侠族の血を引くバチョウ殿の

いる漢中に攻め入ってくる事は無い。

2つ目。モウタツの急襲だが、これは兵も少ない為、チョウホウとカンコウに2万を預け撃退させる。また漢中のバチョウ殿と

連携を取ってもらう。

3つ目は置く・・・。

4つ目の南蛮族には大将軍(チョウウン)に6万の兵を付け、守らせる。

5つ目、ここは漢中で激戦となるであろう。バチョウ殿には8万を預けてある。

さて、3つ目だが・・・」

「江南ですね・・・」

「トウシ、お主は江南をどう見る?・・・ちなみに私にとっては・・・

カンウ親子を殺され、荊州を奪われ、先帝をも死に追い遣った不倶戴天の仇敵じゃ!!」

「・・・恐れながら、先帝亡き後であります。この場合は恨みを忘れ、江南とよしみを結び、魏に対するのが

長寿の策かと存じます・・・」

「ははは。私と同じ事を言う。その通りだ。だが、この江南、いや、今や大都督のリクソンが荊州をも治めている。

まさに、この3路の最重要人物だ」

「はい」

「お主はリクソンを知っているか?」

「いえ・・・ただ、知力に長け、丞相殿のような人物だと聞いております」

「あぁ。しかもシュウレイ殿と阿忠殿を成都に帰してくれる徳のある人物だ。戦の無い世であれば私は金襴の交わりを持って

付き合いたい。だが、そんな事は言ってられぬ。実は、トウシ殿。頼みたい事があるのだ」

「はい」

「お主にはリクソン殿の所へ行ってもらいたい。命に関わるかもしれぬ・・・。それにシュウレイ殿も連れて行ってくれ。

阿忠殿を見せてお礼がしたいと私の所に来て言っていたのだ」

「は・・・」

「お主には、リクソンに今、私の言った五路の対策を全て隠さずに言ってもらいたい」

「は・・・・分かりました。早速行って来ます」


トウシは31歳。独身であったが、シュウレイと阿忠との旅は気ままな親子連れのようであった。

リクソンはこの対談に喜んで応じ、阿忠を見て抱き上げるとカンウへの思いやりか、涙を流していた。


そうしてトウシは対談を終え、報告に来た。

「リクソン殿は情と徳に溢れ、人を引き付ける魅力がございました。まるで先帝と話しているかのようでした。

ですが、戦の話となると、目つきが変わり、これは丞相殿を思い起こさせました。私の話す言葉に耳を傾け頷いていましたが

それでも兵を出す!と言っておりました・・・」

「ははは。そうであったか。ご苦労であった。実はな、リクソンは兵を出した」

「え!」

「白帝城を軽々と越え、蜀領域内に深く進入している。だが攻めてくる気配は無い」

「はぁ・・・何故でしょう・・・」

「おや、お主が言ったのだぞ。私を思わせると。リクソンは待っているのだ。蜀という病人が倒れるのを」

「なんと!!」

「他の四路からの進行を受け、倒れる寸前に、リクソンは成都へ疾走し、留めを刺しに来るであろう」

「・・・」

「だが、他の四路を防ぎきれば、魏との同盟はどこへやら江南へ帰り、改めて蜀に同盟を申し入れてくるであろう。

何故ならば、江南だけで魏を防ぎきれる力が無いからだ。その為にも私たちは生かされている。・・だからこそ!

お主に、全てを隠さずにリクソンに話をさせたのだ。簡単には蜀は倒れぬぞ・・・とな」

「そうでしたか・・・」

「だから、この四路は全てを防ぎきらねばならないのです」


その頃、漢中にいるバチョウの元にチョウホウとカンコウが連携の打ち合わせをしにやってきた。

バチョウは漢中の五斗米道のチョウレンとラヴラヴな関係であった。

そんなラヴラヴな所にカンコウが行き、バチョウは「誰だ!」と言い放った。

それをチョウレンが説明した。

「この子は、かつてここでホウヨウ様と一緒にいたカンコウ様ですよ」

「なに!!!!!!!ここでチョロチョロしとった小僧がお主だと言うのか!!!」

「はい、カンウが第2子、カンコウでございます。こちらはチョウホウ。チョウヒ将軍の長子でございます」

「なんと!・・・ワシも年を取るわけだ・・・」

そう言うとバチョウはチョウホウの両肩に手を当てた。

「チョウホウよ。ワシはこれまで40年以上、戦場で敵に負けた事は一度も無かった。

だが、一人だけ引き分けた相手がいる。それがチョウヒ将軍。お前の親父だ。あれほど強い奴はこの世にはいない。

親父に負けぬ立派な将になれよ!」

「は、はい!」

そうして連携の事をバチョウに話した所でカンコウは口を噤んだ。誰もいないだろうと思っていた宿舎に一人の男がいた。

だが、そのカンコウの後ろから笑い声が聞こえた。

「はっはっは。大丈夫だカンコウ。あいつは天水生まれの若人でキョウイという。いずれお前らの仲間となるだろう。

それに年も近かろう。仲良くしておけ」

そう言うとカンコウとチョウホウ、キョウイは互いに挨拶をした。キョウイは言葉を続けた。

「だが、ホウヨウ殿、この前にも言ったが、私はやっと武者修行を追え、蜀の桟橋作りの仕事を終えた所なのだ。

これで母上に土産を買って帰れると思ったが、土産を買いすぎて帰りの路銀が切れてしまった。そこでホウヨウ殿に

言われた通り、タダで飯が食えると思い出してここに来たのだ。これには助かりました」

「まぁよい。蜀では皆がお前を待っているぞ」

「はぁ・・・それはありがたいのですが、私は母上の望むように生きます。その為に諸国を廻ったのです。

では、私はこれで」

そう言うとキョウイは宿舎を出た。が、直ぐに戻ってきた。

「飯の礼を思いついた!さっきカンコウ殿はモウタツと対峙すると言っていたな?」

「あ、ああ」

「やつを追い込むときは、逃げ道を作っておくと良い。怯えた鼠は逃げ場を失うと牙を剥いてくるぞ」

「む、お前はモウタツを知っているのか?」

「あぁ。魏・蜀・江南の諸将の事はある程度学んできたのだ。ではこれにて失礼する」

「あ、あぁ。分かった」

「それではな」

そう言うとキョウイは走っていった。

ホウヨウはそれに頷いていたが、カンコウとチョウホウに言った。

「確かに、キョウイの言う事は最もだ。現にやつはカンウの孤立無援を作り出した張本人だ。

だが、構う事は無い、散々脅してやれ!牙を剥く前にオレが説いて逆に蜀に寝返りさせてやる!」


こうして即位早々のリュウゼン、生まれ変わったばかりの蜀を絶対絶命の危機にさらすシバイの五路の軍が動いた。

一路。

侠族のバチョウへの信仰は厚く、シバイの使者を切り捨てると、逆にバチョウに3万の援軍を寄越した。

二路。

カンコウとチョウホウに追い詰められたモウタツはやはりホウヨウの説得に応じ、そのまま漢中に蜀将として参加した。

三路。

リクソンの軍は白帝城付近から動かず。

四路。

チョウウンの奮戦により、小競り合いに終わっていた。

五路。

20万のソウシン率いる大軍が漢中に向かったが、バチョウの8万、侠族3万、カンコウ・チョウホウ・モウタツの3万

で14万の軍になり、五斗米道の教徒の手助けもあり、散々に打ち破られ、大敗は済まいと早々に引き上げて行った。


それを見るや、リクソンは荊州へ帰り、ショカツキンを使者として蜀に同盟を申し込んできた。

こうしてシバイの描いた五路の軍は、画餅と化した。


だが、チョウウンの抑えていた南蛮軍は、シャマカが死に、モウカクという者が族長となると、領土の切り取りに

大いに盛り上がり、頻繁に成都に踏み込んできた。やがてチョウウンが都へ帰るとそれは勢いを増し、大いなる脅威へと

代わっていった。


さらに、モウカクは、川の向こう(蜀)には黄金が眠っている、と言いふらし、南蛮のさらに奥から仲間を呼び出し

蜀の西南では争いが絶えなかった。


魏ではシバイがこの失敗から大人しくなり、江南も蜀との関係を良くしようと外交に必死であった。

ソウヒは文が好きであったが、領土の拡大には興味も無かったので、コウメイはこれを機に、南蛮制圧へと乗り出した。

リュウゼンはコウメイがいなくなる事に不安もあったが、女を覚え始め、そんな不安も色褪せていた。


こうして蜀から南蛮制圧の軍、チョウウン・チョウホウ・カンコウ・バショクを始め、多くの将兵が出陣した。

コウメイは当初、平常通りの進軍をさせ、南蛮軍を攻略していたが、仲間意識が強く、日が経てば経つほどに

南蛮軍は増えていった。そこにバショクが進言した。

「族に恐怖は無く、平伏す事を知りません。波に波で対抗したのでは切りは無いため、心を攻めるのが得策かと」

コウメイはこれを聞き、満足げに微笑んだ。リュウビにはバショクは信用出来ぬと言われたのを覚えているが、

やはりこの才は捨てがたいと思った。


コウメイは陣中で散々に悩んだが、目標を、族の頭首、モウカクの確保とした。

また、出来る限り、族は殺さずに捕らえる事を命じた。


南蛮軍に知力は無く、殆どがコウメイの策の通りに捕まっていき、簡単にモウカクを確保した。

だが、捕らえたモウカクはずっと漢人(この場合は蜀の人)を睨むのみであった。

また、モウカクを開放しろと南蛮族はさらに数を増やし、蜀に襲い掛かるのであった。

これにより急ぎモウカクを開放し、事無きを得たが、開放されたモウカクは再び蜀軍に襲い掛かってくる。


だが、再び捕らえなおすと・・・やはり変わらずに漢人を睨むだけであったが、その瞳にコウメイは変化を感じた。

今度はすぐにモウカクを開放し、さらに蜀軍は南へと軍を進めた。


この間、互いに一切言葉が通じず、困っていたが、リョガイという者が蜀軍に参加してきた。

リョガイは南蛮について学んでいた為、言葉を理解し、通訳として蜀軍に貢献した。


再び南下していた蜀軍は南蛮特有の毒に触り、毒の水を飲み、大惨事を引き起こしたが、リョガイが

処置を心得ていた為に被害は抑えられた。

その間にもモウカクは何度も蜀軍を襲い、それでも捕らえられ、さらに開放され続け、それが7回目に至った時、

モウカクはヘソを曲げたように檻から出なくなった。

ようやく観念したかと思ったが、そこには新たな南蛮軍が現れた。


戦闘に立つのは、髪が腰まである勇者であり、それは女であり、さらにリョガイによるとモウカクの妻だという。

「モウカクの妻は祝融と呼ばれ、火の神として崇められており、南蛮でも一、二を争う武芸を持っています。

モウカクがいつまでも帰らぬので、心配になりやってきたのでしょう」

これを聞いてコウメイは、祝融をも捕らえ、南蛮を取り仕切る者を説得させる事で、南蛮制圧は成る、と確信していた。


そこでチョウウンとチョウホウ・カンコウによる、捕獲作戦を練り、実行に移した。

祝融の陣を遠目に見る所に陣を敷き、中央に立て札を出した。これには

「明日、モウカクを処刑する」と書かせた。

翌日、祝融は単騎で立て札の前に立った。何かを叫んでいるが分からなかった。

チョウウンがカンコウに言った。

「どれ、矢を討って脅かしてやれ。間違えても当てるなよ。その驚いた所にワシが一騎打ちを挑む・・・が

ワザと負けて逃げてくる。そこへお主らが2人掛かりで回りこみながら攻め立て、お主等が捕らえて来い」

「いや・・・・ですが、女と取っ組み合うのは性に合いません・・・」

「何を言う。お主らは若いのだ。これから多くの女を抱くのだ。慣れておけ」

そう言うチョウウンを見て、二人は顔を見合わせていた。

二人はこのチョウウンを、女嫌いの頑固ジジイとしか思ってなかったのである。

昔、ビケイに思いを馳せ、その為に他の女には見向きもしなかったチョウウンの恋心等知る由もなかった。


やがてカンコウは祝融に向け、矢を構えた。そこにチョウホウが得意の茶々を入れる。

「おい、取っ組み合うと胸に触れるかも知れんぞ!」

「うるさい!気が散る!黙っておれ!!」

「どんな形かのう・・・」

「ええい!黙れい!」

「ちぇ」

「あっ!」

カンコウはつい手を離してしまった。

祝融より人一人分は離して狙ったが、自信が無かった。


そのコウチュウ直伝の矢は高速で飛び祝融の耳を掠め、長い髪をなびかせた。

だが、祝融は瞬き一つせずにカンコウを睨んでいた。

その顔立ちは綺麗に整い、力のある目は恐ろしさから美しさを呼び、これが色白であったら漢人の中でも最高に

美人となるであろう、と思わせた。

特にチョウウンはその姿にビケイを描き、戸惑ったが、すぐさま槍を握り締め向かっていった。

それを見た祝融は雄たけびをあげると、立て札を棍棒で粉砕し左手は背中に添えてチョウウンに向かっていった。

チョウウンはその左手に気付き注意を払っていた。

棍棒は鉄製であるらしく空を斬る音がすさまじかった。やがて一度棍棒を受けてみるかと、わざと槍で受けたが槍は砕け

チョウウンも馬上で大きく仰け反った。と、チョウウンが素早く身を立てると短剣が飛んできた。

左手は背中に刺していた短剣を抜くためのものだった。その素早い手の捌き。

チョウウンは改めてビケイを思い返した・・・・。がそんな甘い情景はすぐに消え、再び短剣が飛んでくるのを剣で弾くと

わざとらしく、チョウウンは逃げ出した。

それを「待て!卑怯者!」とでも言うように叫びながら祝融が追ってくるがチョウウンは林に逃げ込み、カンコウから

自分の槍を受け取った。

「あやつの左手に気をつけよ。短剣が雷の如く飛んでくるぞ」と言うとチョウウンは小競り合いの音の方に去っていった。


やがてチョウホウとカンコウが左右に別れ祝融の周りをぐるぐると廻り始めたが、祝融は動じずに目だけで二人を追った。

やがて祝融は二人を棍棒で追いかけた。その一撃は素早く、音を聞き、触れただけで再起不能になるであろう事は明白だった。

「おい!カンコウ!!あの頑固ジジイはこんなのと戦ったのか!!」

「うるさい!集中しろ!死ぬぞ!」

「短剣にも気をつけろよ!」

「お前もな!!!」

これが二人の精一杯のやり取りであった。薙刀・矛で棍棒の軌道を逸らすだけで必死であり、その一撃の重さから、

つい、下を向きそうになる。が、目を離せば短剣が飛んでくる・・・。

二人は死ぬかもしれん・・・しかも女に・・・・等と考えながらも必死で受け続けた。


やがて南蛮軍から弓を持った者が来て背後からチョウホウに向けて矢を放った。

だが、運良く矛に当たり、それは良かったのだが、逸れた矢は祝融のわき腹に刺さった。

それを受けた祝融は呻き声を上げると馬上に伏せた。


それを見て誰もが血の気が引いた。祝融を殺した・・・等と知れれば南蛮と全軍をあげての戦争になる。

矢を放った者は泣き出したが、怒ったチョウホウはそいつの首を刎ねた。カンコウは震えるのみであったが

チョウホウは祝融を背に乗せカンコウに合図して陣に帰った。

南蛮の陣はただそれを見て唖然としたままだった。リョガイはすぐに南蛮軍に治療をすると説得に走った。

それを陣の南蛮軍は見ていたので納得したが、見ていないモウカクは運ばれてきた祝融を見て暴れ出した。

だが、リョガイが戻ってきて祝融のわき腹から抜いた矢を見せ、話すと納得し落ち着いた。が、ずっと祝融を

眺めていた。

だが、蜀陣内は慌てふためいた。医者が言うには毒が塗ってあり、漢には無い毒だという。

それをリョガイがモウカクに伝えると、モウカクは薬草を取ってくる為、ここを出せという。これを受けてコウメイは

モウカクを開放した。夜になりモウカクが両手一杯に草を積んできてリョガイと医者が間に入り、懸命の治療に入った。


胸をさらけ出しての治療の為、治療に関しない者は立ち入りを禁止されていた。

そこにチョウホウがまたカンコウに話しかける。

「おい!見てしまったぞ!」

「何を・・・」

「あの女の胸だ。良い形をしておった!」

「これが原因で大戦になるかもしれんのに、呑気な奴だな」

「なに、慌てたってどうにもならん。天命は天命だ。それにオレの矛に当たって少しは毒も取れたろうしな」

「お前の呑気さがうらやましいぞ・・・」


だが、チョウホウの呑気な予想も当たり、祝融は熱はあれど落ち着きを取り戻した。

やがて、自分で起き上がれるようにもなり、モウカクと抱き合って喜んでいた。

その後、二人はコウメイの前に平伏した。

こうしてリョガイを通じて、南蛮を王国とし、元旦には王が蜀に来ること。南蛮の危機には蜀が助けに入る事を

約束し、南蛮軍に酒や肉などのご馳走を用意し、コウメイ達は帰路に着いた。


南蛮制圧に出かけてから半年も掛かったが、これで後顧の憂いも無くなり、コウメイはひと息を付いた。


だが、すぐに悲報が届いた。

漢中の防衛に必要だったバチョウが病死したのである。

これには義理の弟にあたるバタイを代わりに当たらせたが、将としての器は小さく、侠族の恩恵も薄くなった。


(急がねばなるまい・・・)

コウメイはこれを機に、出師之表(すいしのひょう)をリュウゼンに提出した。

これにはリュウビの意思を継ぎ、コウメイの命の限りそれを遂行するという旨が書かれており、コウメイ自身の覚悟

の表れでもあった。


かつて天下に誇った五虎将もチョウウンだけを残す所となり、そのチョウウンも大将軍にして50歳。

チョウホウ・カンコウは未来ある士であり、今だ若く大軍の指揮は取れない。

兵も将も全く余裕は無いが、コウメイはリュウビの意思を継げずにいられぬ・・・もしくは・・・・



もしくは・・・
コメント
この記事へのコメント
何気に三国志って、劉備→孔明→キョウイって主人公変わって行くよね。
劉備と孔明にばっかりスポットが当たるけど、俺的にはキョウイもちゃんと評価が欲しいところだw

さて、気づけば五虎将も趙雲のみになったね。
俺の知ってるのと黄忠の死に方が違うね。
出来れば黄忠には、漢中での見せ場を書いて欲しかった。
まぁ、あれ書くと淵ださないといけないけどねw
兄貴が凄い省略してるってのもあるけど、後半のペースの速さは尋常じゃないよね。
劉備が死んでからペースアップして、そこから孔明が弱ったあたりから更にペースアップするって印象だね。
2011/04/27(水) 08:26 | URL | 冷麺 #-[ 編集]
>めん

キョウイはこれから・・・きっとw

これ以外にコウチュウがどう死ぬのか!?

あと、この後半のペースは・・・

俺の中の三国志がどこを差してるかが分かっちゃうねw
2011/04/27(水) 08:53 | URL | まる #-[ 編集]
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