そろそろ本気で終わりが見えてきたので少しでも繋がりを大切にしようと願う性騎士のブログです!
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真っ暗な林道の先に一つ明かりが見える。

橙色の光。

潮風が吹き荒れていて真冬の寒さに拍車をかける。


光の正体は体育館の電気だ。

時刻は23時頃。



体育館の中では二人の少年が卓球をしている。


少年のような男達が卓球をしている。

というかいい大人が卓球をしている。


一人は眼鏡を掛けた男。もう一人はイケメンな男。

見事なラリー。本気なのか遊んでいるのか分からなかった。


やがてイケメンは返球をネットに引っ掛けてしまった。

「あー!!くそう!」

「へへへ」

「全然衰えてないなぁ」

「たまに、ここへ来てやってるからね!」

「くそー・・・」

「終わりにしようぜー」

「あぁ、もうクタクタだ」

眼鏡は手で扇ぎ、イケメンは上着を脱いだ。

二人は座り込んだ。

「あっついな。それにしても大丈夫か?こんな時間に入り込んで」

「大丈夫、こんな田舎の学校だ。俺の庭みたいなもんだよ」

「お!さすが教員」

「っふ」

「それにしても懐かしいよなぁ。前にも、こうやって学校に忍び込んだっけな。酒持ってさ」

「あぁ、跳び箱に火を付けて飛んだりな!・・・あれは熱かったなぁ」

「なぁ・・・ってお前は飛んで無いじゃないか!」

「そうなんだよなぁ・・・・・ところで、東京はどうだ?しっかり仕事してるのか?」

「まぁ、楽しくやってるよ」

「おいおいおい。そこは違うだろ」

「ん?」

「場面的に、お前は東京へ出てやりたくもない仕事をしてボロボロに疲れ果てて、
 
 ふと帰って来た母校で親友の俺に慰められる。そんなシーンだろ!」

「なんだよそれ」

「だって悔しいじゃないか。東京なんてお店とかいっぱいあるしさ。コンビニも24時間やってるんだろ。

 なんか・・・そういう地元のぬくもりとか仲間、とかの力で対抗したいんだよ」

「なんだそれ・・・いや、まぁそれなりに大変ではあるけど頑張ってるよ」

「・・・違うんだよなぁ」

「そういうもんか?」

「そういうもんだよ!」

「そうか?」

「そうだよ!」

「そうかぁ?」

「そうだよ!!!」

すると二人は叫びながら卓球台へ向かって行く。

またラリーが始まる。

しかし、やはり眼鏡が1本取った。

「くそー」

「・・・そういうもんなんだよ」

「しかし、疲れるなぁ。こりゃ筋肉痛だなぁ。・・・明後日あたりに・・・ところで何で大人になると筋肉痛は遅れて来るんだ?」

「それはね、筋肉の特徴として・・・・・・」

眼鏡の専門的な話が始まった。こうなると間髪を置かずに話すので聞き取るのが大変だ。

「・・・・・と、いうわけなんだよ」

「・・・おお~。さすが理科の先生は違うなぁ」

「生物だよ」

「中学校だろ?理科だろ」

「違うんだよ」

「同じだろ」

「違うよ」

「同じ」

「違う!」

「同じ!!」

「違う!!!」

すると再び二人は叫びながら卓球台へ向かって行く。

またラリーが始まる。

しかし、またもや眼鏡が1本取った。

「くはぁ」

「・・・違うんだよ」

「くそう・・・。・・・あぁ・・・喉渇いたな」

「飲むか?」

「お!さすが親友」

二人は再び座り込み。眼鏡はカバンから1つ、缶ビールを取り出した。

「おお!いいねぇ・・・・・ってコップは?」

「ほら」

「ありがとう・・・って三角フラスコはやめろよ・・・」

「大丈夫、味は変わらないよ。ちゃんと洗ったしさ。スポイトは使うか?」

「いらねぇよ」

イケメンはしぶしぶ2つの三角フラスコにビールを注いだ。

「なんか実験してるみたいだな」

「なんのだよ」

片手にフラスコを持ち、ついつい横に振ってしまう。

「ぷはぁ。って、うわぁ。なんか実験の味がする」

「実験の味って何だよ」

「お前は飲まないのか?」

「あぁ、俺はやっぱいいや。車だし」

「そっか。あとさ、なんかつまみ的なものはないかな」

「そういうと思ってさ・・・」

眼鏡が取り出したのはラップに巻かれた肉だった。

「豚肉だよ。食いたいだけ自分で切って食ってくれ。俺の分も適当によろしく」

眼鏡はさらにピカピカに磨かれたナイフを出した。

「うお!やるじゃないかぁ」

ほんのりと豚肉の匂いに包まれる。

イケメンは肉にナイフを入れた。

「っておい!!・・・なんか生じゃないか?」

「あちゃぁ。マジか・・・。やっぱアルコールランプじゃ限界があるなぁ・・・悪ぃ」

二人は笑った。

「ところで、東京で何の仕事してるんだ?」

「花屋だよ」

「おいい!!それはダメだよ!」

「なんでだよ」

「花屋ってなんか素朴で純粋で綺麗なイメージじゃないか」

「・・・は?」

「お前は東京に行ったんだ。人に揉まれながらも、なんとか生きるしがないサラリーマンになれ!」

「意味わかんねぇよ・・・」

「じゃないと俺の・・・この田舎の良さが前面に出てこないじゃないか・・・」

「ふふ。変わらないな」

「変わらないさ。・・・・身も心も・・・」

「・・・変わってるよな」

「あぁ。変わってるのも変わらないさ。そう、変われないんだよ・・・。跳び箱を飛ぶ勇気も、東京に出る勇気も無かったんだ」

「・・・・・変わってるって言えば、小学校の時だっけか。お前、夏休みの宿題で昆虫の標本とか本気で作ってたっけなぁ!!」

「あったなぁ。そんなことも」

「あれには驚いたなぁ・・・昆虫のつがい標本500種類!1000匹!! まさに圧巻だったな」

「そうかぁ?」

「そうだよ、変わってるよな」

「ははは」

「今は、理科の先生で環境も整ってるだろうし、もっと上の・・・なんだ・・・。動物の剥製とかも作ってたりして!?」

「まさか。子供の頃の話だよ」

「そりゃそうだなぁ」

・・・・・

「って、本題だけどさ・・・・あの・・・佐藤さんさ!」

「ああ!忘れてたな」

「俺の事好きだったって本当なのか?」

「あぁ。この前飲んだ時にそう言ってたから間違いないよ」

「うひゃぁ・・・」

イケメンは悶え出した。

「ど、どうなんだ?やっぱり佐藤さんも・・・その・・・成長したのかな!?」

「あぁ。綺麗になったよ。離婚してからは特に・・・だなぁ」

「うやぁああああ・・・・」

さらに悶えた。

「あのクラスの・・・といっても1クラスしか無かったけどさ、そのマドンナが・・・」

「お前は卓球ばっかりだったからなぁ」

「・・・お前は佐藤さんの事どう思ってたんだ?」

「んん~。まぁ綺麗だなぁとは思ってたけど、俺は昆虫にしか興味なかったからなぁ・・・」

「ふは、そりゃそうだな」

・・・・・

「っと、そろそろ佐藤さんの仕事が終わる頃かな」

「おお、もうそんな時間かぁ」

「お前は今日はこっち泊まれるんだろ?」

「あぁ。お前に言われた通り東京の彼女には棚卸しがある!って言ってきたからなぁ」

「ったく。悪いやつだな」

「いいじゃないか! 俺は・・・佐藤さんと会って、その後、どうこうなりたいとかじゃないんだ」

「そうなのか」

「やっぱりお前に言われたように、東京に出て10年以上経って、やっぱり俺も疲れてたんだよね。

 だから昔の友達に会って昔の話してさ。リフレッシュして、また頑張ろうって思ってさ」

「・・・なんか・・・普通だなぁ」

「普通で悪いかよー」

「いやいや、お前らしいよ」

「でも、どうにかなっちゃいそうな時は・・・そん時はそん時だ!」

「ったく・・じゃあそろそろ迎えに行って来るよ」

「ああ。気をつけてな」

「ついでに酒でも買ってくるよ。強めのウォッカとかがいいかな」

「この辺に、しかもこんな時間に酒屋なんてあったか?」

「あるんだよそれが。・・・・・・フェリー乗るけどな」

「向こう岸か・・・・」

「じゃ、お前は佐藤さんに会った時の事をシミュレーションでもしてろ」

「ああ・・・っておい~」

「あと、眠くなったら・・・そこの体操マット使っていいからさ」

「眠らないよ」

「違うよ。三点倒立でもして眠気を飛ばせよ」

「なんだそれ!」

「ははは。あ、上着借りるぞ」

「おう」

「あ・・・」

「ん?」

「マットの耳はちゃんとしまえよ!」

「つかわねーよ!」

「じゃあまたな、すぐ来るよ」

「おう!」

眼鏡は体育館から出て行った。

・・・

山奥の中学校。体育館。

即座に静寂が訪れる。


イケメンは目を瞑っていたがやがて、見開き勢い良く立ち上がった。

「ひさしぶり」

格好良く言ってみた。

「んん~」

・・・

「じゃーん!おれでーす!」

陽気に・・・。

「んんん~」

・・・

「うぃっす!俺!!元気してた!?」

片手のポーズも付けてみた。

「んんんん~」

・・・


徐にピアノのほうへ向かった。鍵盤を適当に叩きながら

「だめだ・・・俺には・・・無理なのか」

立ち上がり、入り口のほうを振り返る。

「君は!・・・」

再び鍵盤を叩き出す。

「弾ける!弾けるよ!!!」

再び立ち上がり、入り口のほうを振り返る。

「君とならいける。好きだ。結婚しよう!!!!」

・・・・


「俺は・・・・・何かを間違っている・・・」

・・・・

考えるのを止め、体育館の床の上のテープの上を歩き出した。

・・・・

と、ピアノの鍵盤のフタが音を立てて閉じた。

・・・・

静寂が襲ってきた。

・・・・


・・・・・・



「こ、こわーくなーい!!」

なんとなく叫んでしまった。


・・・・


「怖いわけないじゃん・・・」

なんとなく壁際へ行き、壁に寄りかかった。

静かだ。


ふと体操マットを見つけた。

・・・・

「さ、佐藤さんと・・・」

・・・・

「いやいやいや」

・・・・・

「このマットの上で?・・・」


マットを確かめるように近づいていく。

と、マットは2枚が重なっていて裏には綿がボロボロに飛び出た体操マットもあった。

「きたねーなー。これだから田舎は・・・」


隣には眼鏡のカバンらしきものが。

「おいおい、忘れすぎだろ」

と、カバンから手帳が覘いている。

・・・・・

「・・・・・いやいやいや」


再び、テープの上を歩き出した。

・・・・

「・・・」


・・・・

「ちょっとだけ」

と、再びカバンの所へ行き、手帳を手に取った。

「どんな先生っぷりなのかな~」

・・・・

普通のスケジュール帳だった。

「ちぇ。つまんないなぁ」

と、手帳から小さいメモ帳が落ちた。

「お?」

イケメンはメモ帳を手に取る。

「どれどれ・・と、うわ、汚ねぇ・・・ってか古い」

覗いてみると、

アリ、ニホンゼミ、カブトムシ、クワガタ・・・・・

「ん」

アカトンボ、トノサマバッタ、スズメバチ、・・・・・

「なんだ・・・標本のやつかな」

ずっと裏の方まで見ていくと

アキタケン、ウサギ、ニワトリ、ブタ・・・

「おいおいおい、あいつめ~、剥製もやってるんじゃないかぁ」

・・・ニワトリ・・・ブタ、ニンゲン・・・

「ニンゲン・・・?」

・・・

「てことは剥製じゃないな・・・」

・・・

「惚れたリスト・・・か?」

昔は昆虫ばっか追いかけてたのを思い出した。

「やっぱり変わり者だよ。でもニンゲンってことは、あいつもとうとう好きな人でも出来たのかな」

・・・

「まさか、佐藤さんじゃ・・・・」

・・・

「でもそれだったらわざわざ、俺を呼んだりしないよな・・・」

・・・

「いや、でも俺への当て付けか!?・・・でも俺、彼女いるし、あいつもそれは知ってるし・・・」

・・・

「まぁいいか。これは良くない事だ」

メモ帳を手帳に挟み、カバンの中へしまった。



再び静寂がやってきた。

再びテープの上を歩き出す。


ふと、窓際の布に囲まれたスペースに気が付いた。

昔は、ここが外に繋がっていてよく二人の秘密の通路等と言って遊んでいた。

「懐かしいなぁ、まだ通れるのかな」

布を外し扉を開ける。

蝶番の所がサビているのか、扉が硬くなっていたがなんとか開ける。

なんだか、臭い。

ウサギ小屋臭かった。というか、ウサギが4,5羽いた。

それに、外の冷たい風が吹き付けてくる。

「ここ、ウサギ小屋になっちゃったのか」

ウサギが足元にやってくる。

「お前、フンするなよな!」

「しっかし寒いな・・・・」

「上着 上着~・・・・はあいつが着てったんだった」

・・・

「ていうか、あいつ!地元なら夜は寒すぎて上着がないと死ぬってくらい分かるだろうが!!! なぁ、うさぎ~」

と、1羽のウサギにイケメンは気が付いた。

「なんだこのウサギ、目ぇ開けたまま寝てるのか?」

鼻で笑いながら頭を撫でた。


「うお!」

生き物の感じがしない。

両手で体を触ってみたが、鼓動も温もりも無い。

「なんだよあいつ・・・剥製、やっぱり作ってるじゃんか・・・」

「しかし、すげえなぁ・・・一見、全然わかんないもんなぁ」

一応、剥製だけど撫でておいた。


再び、体育館内へ戻りテープの上を歩き出す。

・・・・

嫌な考えが頭を過ぎる。

「いやまさか・・・」


「あのメモ帳・・・」

・・・

「いやまさか、って人間も剥製にするってこと~?あいつが?あの昆虫オタクが?」

・・・・

「でも環境も整ってるって言ったのは俺か・・・。でもあいつもやってないって言ってたし・・・」

・・・

「・・・誰を・・・剥製にするんだ・・・」

・・・・・・・・


「俺か?」

・・・・・

「いやいやいや、ありえないでしょ」

・・・・

「大体、体を切るのに刃物がいるじゃないか・・・」

豚肉は生だった・・・


「いや、でも剥製作るなら消毒しないとな。・・・こんなビールじゃ・・・もっと純度の高いアルコー・・・」

眼鏡は買ってくると言っていた・・・

・・・・・


「いや!それなら俺を一人にするはずが無いじゃないか」

・・・・・

「この時期、この格好じゃ出られないけどさ・・・・・」


「いや!でも!!こんな事したらすぐに見つか・・・

 そりゃ東京で棚卸ししてることになってるけどさぁぁ・・・」

膝から崩れ落ちた。


・・・・


イケメンは震えながら立ち上がり、壁に寄り掛かりながら歩き出した。

「いやまてよ!中に詰める綿はどうする!・・・」

裏にはボロボロの体操マットがあった・・・

・・・・・

「いやいやいや、考えすぎだ!」

・・・・

「だ、大体、その為に呼び出すなら理科室とかに呼ぶはずじゃないか!!!!手術台がなきゃ・・・」

と、その時、手で寄り掛かっているのは卓球台だった。

全身の力が抜け、腰から地に着いた。

すると、急激な眠気に襲われた・・・・

「くそ!!あのフラスコのビールか!!!」

無理やりに目を擦った。

・・・・

「お、俺・・・嫌だからね!!!!!」

・・・

静寂が襲ってくる。



ふと、豚肉を切ったナイフを手に取った。


「くそーーーーー!!!!!どこから見てやがるんだ!!眼鏡野郎!!!」

「俺は簡単にはやられねーーぞ!!!!」

四方八方にナイフを構える。


・・・・

目蓋が下りてくる。


・・・・


と、その時、ピアノが鳴り出した。

ピアノの方を見るが、鍵盤は閉じたままだ。

・・・・

イケメンの携帯の着信音だった。相手は眼鏡。





「なんだよ眼鏡野郎!!!!!!!」

・・・・

「え?・・・うん。・・・・・うん。え?佐藤さんだけ?お前は???・・・・・・」

イケメンはニヤっとした。

「おいおい、二人だけの時間だなんて、その、、2時間半くらいでいいよ・・・うへへ・・・悪いね・・・うん・・・うん」

「あい、あと20分くらいね!はーい・・・・うん、耳はちゃんとしまうよ・・・っておい~。

 ・・・分かったー。気をつけてねー。あーい」


・・・・




「びびったああああああああああああああああああ!!!!!」


「マジで殺されるとか思っちゃったじゃんか~~!!!!」


「あいつがそんなこと出来るわけがねえもんな~!!!」


「しかし・・・びびったなぁ・・・・」


「あははははははは!!!!!」

イケメンは高らかに笑い声を上げた。

大爆笑だった。



笑い目に、体育館のガラスに反射して真顔のまま近寄って来る眼鏡の姿が見えた。

























またもや ~ラーメンズ 採集 より~ 脚色という愛を込めてw


ほんとに好きなんですよね。こういうの。というかラーメンズ。

ラーメンズといっても食べるラーメンしか連想出来ないと、中々興味を持てないかもw


私、今や家でメシ食う時とか、殆どラーメンズのコント見ながらだもんね!

これは分かり安いコントだったけど、ある程度の知識がないと理解が出来ないコントも多く

大衆向け・・・ではないけど、でも、どんな人でも笑わせられるラーメンズ。

特に、小林さんは海外でも注目されてるし、そんな芸人て他にいないよね。

ビートたけしくらい?芸人??か・・な?w

TVになっかなか出てこないし、今度舞台?講演?あったら是非行きたいと思います!


ね!
コメント
この記事へのコメント
時間がないので今度暇な時に読ませてもらいます!
2010/10/11(月) 18:58 | URL | ぼg #-[ 編集]
>ぼgうぇ

うんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
2010/10/20(水) 03:38 | URL | まるきら #-[ 編集]
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